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【構築手順】vSphere ESXi 8上にvSphere vCenter Serverを構築

▼目次

▼目標(ゴール)

VMware Workstation Pro上のvSphere ESXi 8にvSphere vCenter Serverを構築します。(DNSサーバ有り。)

▼用語

※※ 執筆中。。※※

▼システム要件

構成

コンポーネント構成

  • ①自宅デスクトップPC
  • ②vSphere ESXi 8サーバ
  • ③vSphere vCenter Server
    ※DNSサーバは省略

構成図

【構成図】概要
【構成図】概要

【構成図】物理・論理
【構成図】物理・論理

導入ソフトウェア

①自宅デスクトップPC

ソフトウェア バージョン 備考
Windows11 Windows 11 Home 24H2 -
VMware(R) Workstation 17 Pro 17.6.2 build-24409262 -

②vSphere ESXi 8サーバ

ソフトウェア バージョン 備考
vSphere ESXi 8 ESXi-8.0U2b-23305546-standard ※2024/4辺りでダウンロードしていたisoからVM作成

③vSphere vCenter Server

ソフトウェア バージョン 備考
vSphere vCenter Server 8.0.3-24322831 -

必要スペック(最小)

※あくまでも起動するために必要最低限のスペックであり、必要スペックは場合によって変わります。(自宅デスクトップPCは使用しているPCのスペックを記載しています。)

①自宅デスクトップPC

コンポーネント CPU RAM Root Disk Data Disk
自宅デスクトップPC AMD Ryzen 7 3700X 8-Core Processor (3.60 GHz) 64.0GB 500GB 4TB (SSD)

②vSphere ESXi 8サーバ

コンポーネント CPU RAM Root Disk Data Disk
vSphere ESXi 8 2コア 8GB以上 32GB以上 ※任意

③vSphere vCenter Server

スペック参考資料

  • vSphere ESXi 8
    www.vladan.fr

  • vSphere vCenter Server 8
    ※インストーラウィザードで表示される情報を参照。

各種パラメータ設定

※ (★)はデフォルト値になります。

①自宅デスクトップPC

ホスト名 IPv4/プレフィックス長 デフォルトGW DNS NTP プロキシ
(★)
-
192.168.1.50/24 192.168.1.30 192.168.1.121, 8.8.8.8 (★)
time.windows.com
(★)
-

②vSphere ESXi 8サーバ

ホスト名 IPv4/プレフィックス長 デフォルトGW DNS NTP プロキシ
esxi01 192.168.1.100/24 192.168.1.30 8.8.8.8 ntp.nict.jp
ntp.jst.mfeed.ad.jp
(★)
-

③vSphere vCenter Server

ホスト名 IPv4/プレフィックス長 デフォルトGW DNS NTP プロキシ
esxi01 192.168.1.105/24 192.168.1.30 192.168.1.121, 8.8.8.8 ※ESXiホストと同期 (★)
-

ファイアウォール設定

①自宅デスクトップPC

ポート/プロトコル サービス 送信元(src) 送信先(dest) 備考
In - - - - -
Out - - - - -

②vSphere ESXi 8サーバ

ポート/プロトコル サービス 送信元(src) 送信先(dest) 備考
In - - - - -
Out - - - - -

③vSphere vCenter Server

ポート/プロトコル サービス 送信元(src) 送信先(dest) 備考
In - - - - -
Out - - - - -

▼構築手順

VMware Workstation Pro上でVMware ESXi 8構築

  1. 以下過去記事を参考にVMware ESXi 8を構築します。 tokoro10.net

注意点

※2025/6/8(日)時点でBroadcomのポータルサイトでダウンロードできる「ESXi-8.0U3e-24677879-standard」では使用できる機能が少ないため、おそらくvCenterをデプロイする際に進行状況が0%で止まってしまいます。(vSphere API機能がおそらく必要になります。)

  • 評価版ライセンスが適用されているESXi
  • 評価版ライセンスが適用されていないESXi(vSphere 8 Hypervisorライセンス?)

DNSサーバ(PowerDNS Authoritativeサーバ)の構築・レコード設定

  1. 以下過去記事を参考にDNSサーバ(PowerDNS Authoritative Server)を構築します。 tokoro10.net

  2. DNSサーバに以下レコードを追加します。

  3. デスクトップPCの【インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)のプロパティ】画面にて、DNSサーバ設定を以下項目のように設定します。(別途構築したDNSサーバのIPアドレスを設定)

vSphere vCenter Serverのisoファイルダウンロード

  1. 以下Broadcomポータルサイト(Home - Support Portal - Broadcom support portal)へログインします。【VMware Cloud Foundation】をクリックします。

  2. 【My Downloads】画面にて、「Free Software Downloads available 【HERE】」をクリックします。

  3. 【VMware vCenter Server】をクリックします。

  4. 【VMware vCenter Server】画面にて、【Solutions】>【VMware vCenter Server 8.x】>【8.0U3】をクリックします。

  5. 【VMware vCenter Server 8.x 8.0U3】画面にて、【VC-8.0u3d】をクリックします。

  6. 【VC-8.0u3d】画面にて、「VMware-VCSA-all-8.0.3-24322831.iso」をダウンロードします。(※2025/6/8(日)時点でダウンロード可能でした。)

  7. ※前手順のダウンロード時に【Trade Compliance and Download Conditions】画面が出た場合は、必要な情報を入力し、【Submit】をクリックします。その後、再び前手順同様のダウンロードボタンをクリックしダウンロードします。

vSphere vCenter Serverのデプロイ(ステージ1)

  1. 「VMware-VCSA-all-8.0.3-24322831.iso」をマウントします。その後、「D:\vcsa-ui-installer\win32\installer.exe」をダブルクリックし実行します。

  2. 【vCenter Server 8.0 インストーラ】画面にて、【インストール】をクリックします。

  3. 【概要】画面にて、【次へ】をクリックします。

  4. 【エンドユーザー使用許諾契約書】画面にて、「使用許諾契約書の条項に同意します。」にチェックを入れ、【次へ】をクリックします。

  5. 【vCenter Server のデプロイターゲット】画面にて、以下項目に入力し、【次へ】をクリックします。

    • ESXiホスト名またはvCenter Server名: ※DNSサーバに登録したレコード設定を入力
    • ユーザ名: root
    • パスワード: ※ESXiに設定したパスワードを入力
  6. 【vCenter Server仮想マシンのセットアップ】画面にて、以下項目に入力し、【次へ】をクリックします。

    • rootパスワードの設定: ※任意
    • rootパスワードの確認: ※任意
  7. 【デプロイサイズの選択】画面にて、【次へ】をクリックします。

  8. 【データストアの選択】画面にて、「シンディスクモードの有効化」にチェックを入れ、【次へ】をクリックします。

  9. 【ネットワークの設定】画面にて、以下項目に入力し、【次へ】をクリックします。

    • FQDN: ※DNSサーバに登録したレコード設定を入力
    • IPアドレス: 192.168.1.105
    • サブネットマスクまたはプリフィックス長: 255.255.255.0
    • デフォルトゲートウェイ: 192.168.1.30
    • DNSサーバ: 192.168.1.121, 8.8.8.8
  10. 【ステージ1の設定の確認】画面にて、【完了】をクリックします。

  11. 【インストール - ステージ1: vCenter Serverのデプロイ】が進んでいることを確認し、完了するまで待機します。

  12. 【インストール - ステージ1: vCenter Serverのデプロイ】が完了後、【続行】をクリックします。

vSphere vCenter Serverの設定(ステージ2)

  1. 【概要】画面にて、【次へ】をクリックします。

  2. 【vCenter Serverの構成】画面にて、以下項目を設定し、【次へ】をクリックします。

    • 時間同期モード: 時刻をESXiホストと同期します
  3. 【SSO構成】画面にて、以下項目を設定し、【次へ】をクリックします。

    • Single Sign-On ドメイン名: vsphere.local
    • Single Sign-On パスワード: ※任意
    • パスワードの確認: ※任意
  4. 【CEIPの設定】画面にて、「VMware カスタマエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)に参加する」のチェックを外し、【次へ】をクリックします。

  5. 【設定の確認】画面にて、【完了】をクリックします。

  6. 【インストール - ステージ2: vCenter Serverのセットアップが進行中です】が進んでいることを確認し、完了するまで待機します。

  7. 【インストール - ステージ2】が完了後、【続行】をクリックします。

vSphere Clientへアクセス確認

  • https://vcenter01.tokoro10.test」へアクセスし、【VSPHERE CLIENT の起動】をクリックします。

  • vSphereのログイン画面にて、ログイン項目を入力し、【ログイン】をクリックします。

  • ログインし、【vSphere Client】画面が開けることを確認します。

▼参考

licensecounter.jp

vhoge.hateblo.jp

END